「ナチュラルだけどなぜかきれい」を目指して
株式会社みずの「Yoshi」

今回のインタビューは、新潟で男性メイクアップアーティストNo.1のYoshiさん。

新潟県三条市にある化粧品販売会社の3代目で、化粧品店コスメティックハウスミズノで専属メイクアップアーティストとして活躍しています。

メイクは、男性にはわかりにくく、女性には非常に身近なものです。

しかし、その両方の特徴をよく知っているYoshiさんは新潟のみならず全国的にも珍しいのではないかと思います。

そんなYoshiさんにインタビューさせていただきました。

 

 

本格的にメイクを勉強したのは20代になってから
それまでメイクは女性のしごとだと思っていました

「高校生くらいまでは、メイクは女性の仕事だと思っていました。

10代の頃は建築家になろうと思っていたんですけど、会社があって将来社長になれるチャンスっていうのもそうそうあるものでもないし、もったいないからということでメイクの勉強を始めました。」

 

とメイクを仕事にするきっかけを教えてくれたYoshiさん。

それまでの経歴も教えていただきました。

 

「もともと私はメイクで育っていて、このお店に入る前は大手メーカーのメイクアップアーティストをやっていました。

東京の本社から全国各地にあるいろいろなお店に出張に行っていました。

3年前に地元に帰ってきてからこのお店に入っています。

前の会社にいるときから、メイクはお客様からの感想をすぐにいただけるのがいいなと思っていました。

メイクってするだけで気分が変わりますし、後々性格を変えるきっかけになるものだったりするので。

今は生涯を通じて生き生きと幸せになるお手伝いをさせていただければと思いながら仕事をしています。

 

最初は、せっかく会社があるからということでメイクアップスクールに通い始めました。

そこで色々と作品を作りました。

こういうスクールって作品づくりがすごく多いんですけど、モデルさんに喜んでもらったり、すごく気に入ってもらって『メイクを落としたくないわ』と言ってもらえたときはすごく嬉しかったですね。

中には衣服をまったくつけない作品なんかもあるんですけど、そんな格好で『外に出てみんなに見せたい』っておっしゃってくださると、こっちもすごく嬉しいですし、メイクの仕事で喜んでもらうのって気持ちがいいことなんだなって感じることができました。

なんとなく通ったスクールなんですけど、スクールに通っている頃からこの仕事っていいなって思いました。」

 

やって見てその仕事の魅力に気付けることってありますよね。

「メイクをすることで幸せになるお手伝い」っていうのは、素敵です。

 

 

 

魅力的になって喜んでもらえることが一番のご褒美

「嬉しいことは、やっぱり目の前でお客様が喜んでくれることに尽きます。

メイクはすぐに結果が出ますし、メイクが気に入っている・気に入っていないっていうのが表情を見ればすぐにわかります。

喜んだ女性ってすごく魅力的な顔になるんですよね。

それを見るのが一番のご褒美です。

来てくださるお客様の年齢は幅広いですね。

下は10代の方から上は95歳の方までいらっしゃいます。

年配の方でおしゃれに関心がある方ってすごく元気ですよね。

いつまでも女性らしくしている女性ってすごく元気で素敵だと思います。

お店も60年間やっているので、昔からのお客様もいらっしゃいますし、その方のお子さんだったりお孫さんがいらしたり、っていうのがあって、いろんな方からご支持いただいています。

メイクって女性は皆様されているんですけど、必ず『最初』があるわけです。

それが会社で働き始めるときなのか、就職活動を機になのか、結婚を機になのかはさまざまです。

初めて教わったそのメイクがその方のスタンダード、基本になると思うので、メイクのプロとして自分が『最初』に関われることに嬉しさを感じています。

なんとなくやっているメイクと、私たちがご提案するメイクって違うので、感動していただけると、プロ冥利に尽きます。

 

それに、当店においてある商品はそれなりの金額がするものを扱っているので、買ってくれた上に感謝されるっていうのはとてもありがたいです。

本来であればこちらがお礼を言う立場なんですけど、『ありがとう』って言われると、『ありがとう中毒』になってもっと頑張ろうと思います。

ありがとうって本当に麻薬みたいなものですよね(笑)

 

ありがとう中毒(笑)

すごくわかります。

『ありがとう』って言ってもらうと、『次も頑張ろう』って思ってしまいますよね!

 

 

「『こういうメイクにしたい』って明確なスタイルを持ってこられる方は少数です。

大体が最初はお任せでっておっしゃる方が多いのは事実です。

そういう方の中には、終わってから『そうそう、こういうメイクをして欲しかったの。』って言ってくださる方もいます。

初めから具体的に『こうしたい』っていう方はそんなにはいないんです。

『眉毛が決まらないんです』とか、ピンポイントで相談される方はいますけどね。

特別な体験としては、以前フルメイクをさせて頂いたお客様の中に、鏡を見ただけで仕上がりに感動してボロボロと泣き出した方もいらっしゃいました。

それくらい喜んでいただけたときは非常に嬉しく感じました。

そのあと、メイクを直すのは大変でしたけど、すごく嬉しかったですね。

もともと『これくらいになれたらいいな』という予想をしてメイクされる方が多いと思うんですが、その想像を上回ることができたときに感謝されると思うので、そういう風に思っていただけることを常に心がけています。

 

私は『ナチュラルだけど、なぜかきれい』っていうメイクをいつも目指しています。

お店に来るときはたまたまその服装だったのかもしれませんが、好みの洋服だったり、趣味嗜好だったりで同じ見た目でも提案させていただくメイクはまったく違います。

だからメイクの前のカウンセリングは必要なんです。」

 

『ナチュラルだけど、なぜかきれい』って、すごく難しそう。。。

でも、その人の魅力を引き出せることが、やっぱり職人なんだと感じてしまいます。

 

 

 

肌に直接触れるものには強いこだわりがある

「ブラシには本当にこだわっています。

化粧品を作っているブランドもブラシは作っているんですけど、原毛屋さんで作られているものを仕入れてそれを使っています。

ブラシって体の一部ですし、なるべく信用できるブラシを見つけることができたので、それをメインで使っています。

自分は弱いので、何か上手くいかないことがあると道具のせいにしてしまいがちです。

だから道具のせいにできないような良いものを選んで使うようにしています。

それ以上に、一番の道具って『自分の手』だと思っているんです。

手から直接肌に触れてメイクをするので、こっちがどんな気持ちでメイクしているかって伝わってしまうんですよ。良くも悪くも。

以前、『あなたのメイクには愛情が無い』と叱られている美容部員さんを見たことがあります。

そのときに『やっぱり相手を大切に思っているかどうかというのは、手を通して伝わっていくんだ』と思いました。

手に気を使うようになったおかげで、昔から趣味でやっていたテニスはできなくなってしまいましたけどね。

そこは残念ですけど、やっと手も柔らかくなってきました。

今は、なるべく手はフニャフニャでいるように心がけています。」

 

商売道具は『手』。

以前インタビューさせていただいた整体師さんや鍼灸師さんも同じようなことをお話しされていましたが、人に直接触れる職業の人は手を大事にしているんですね。

 

 

仕事面においては、自分の中で線引きをしないっていうのがこだわりです。

『これってできますか?』って聞かれて『できません』って突っぱねられるお店も少なくありません。

でもそれを断ってしまうと、うちの会社の経営理念にある『お客様をハッピーにする』っていうのにつながらないと思っています。

メイクとかスキンケアとかはあくまで手段であって、目的はみんなで幸せになることなので、まずは気持ちよく喜んでもらうために自分でできることであればなるべく断らないようにしています。

普段からサービスとしてやっていないようなこと、例えば結婚式にお呼ばれしたからメイクしてほしいというお話をもらった場合は、休みの日であってもメイクをすることもあります。

花嫁さんから依頼が来ることもありますし、それ以外のメイクを依頼されることもあります。

メイクのご予約の枠があるので、その中で対応にできる範囲でなるべく融通を利かせています。

会社さんからお店の女性従業員さんのメイクセミナーを開いて欲しいと言われたこともあります。

準備があるので急にっていうのは難しいですけど、基本的には快諾するようにしています。」

 

自分の中で線引きしないっていうのは、そう思っていてもなかなかできないものですよね。

でも、実際に実践しているYoshiさんってすごいと思います。

会社の経営理念がYoshiさんを含むスタッフの皆さんにも浸透しているからなんでしょうね。

『お客様をハッピーにする』という短い言葉の中にある想い。

これからも大切にしてもらいたいと思います。

 

 

 

自分の魅力に気付いてもらえるようなメイクを心がけています

「メイクアップは見た目が変わるものなので、コンプレックスを隠してマイナスをゼロにするより、プラスだったものをさらによくすることで魅力を引き出すことに重点を置いてメイクさせていただいています。

お客様の中には『私なんてメイクしても仕方がない・・』って方もいらっしゃいます。

謙遜しているところもあるんだと思いますが、そういったことを口に出していると負のオーラが漂ってくるので、なるべく楽しんでいただけるように心がけています。

なので、メイクの前のカウンセリングときに、笑顔が見えた瞬間などに『その笑顔がかわいいです』とかお顔の中のいいところを指摘して、『ここをメイクで活かしましょう』という提案をしています。

そうすることで、そこを意識してメイクを見てもらえるので、無理なくポジティブになっていただけるかなって思ってやっています。

あとは自分自身が楽しんで仕事をやるようにしています。

せっかくやることなので、楽しんで仕事をしたいし、そうすることで相手に伝わると思っています。

小売店なので本来であれば商品を売るのが一番の仕事のはずなんですけど、商品を売るのは最後でいいかなと思っています。」

 

謙遜する人は、自分の魅力に気づいていない・・・

確かにそんな気がします。

カウンセリングの中で、『こんなところに魅力があるんですよ』って言ってもらえると、すごく心強いですよね。

 

「メイクの流行のサイクルも早いので勉強はしていますが、その人に合っていることが大前提なので、その方自身を輝かせることを一番大切にしています。

流行りやトレンドはその次です。

全員が全員、流行りだから買うっていうわけでもありません。

『トレンドカラーが赤ですよ』っていっても、その方が赤が嫌いだったら意味がありません。

そういう場合は、その方にあうようなものをご提案しています。」

 

トレンド以前にその人にあったメイクを提案する。

これも、私にドンピシャで突き刺さりました。

やっぱりそうですよね。

その人が望んでいて、かつその人に合ったものをご提案して、喜んでもらう。

それが一番の喜びだと私も思います。

 

 

 

苦労するのはお客様のイメージをつかむこと

「最近は減ってきましたが、こちらがいいと思っていること、世間的に良しとされているものが、お客様からしたらそうでもないっていうことがあります。

そういうギャップを埋めるのが苦労します。

そこを超えてしまえば、あとはトントン拍子で進んでいくんですけどね。

メイクって基本的に仮に間違えても簡単に落とせてしまうものなので、過去にそれほど大きな失敗はないんですけど、メイクをしてお客様が帰ったあとに『こっちのファンデーションの方がいいな』っていうこともあります。

そういうときはすぐに『こっちの方がいいので、交換させてください』とお電話をして、お客様の家に行くときもあります。

外見だけで化粧品を選んだときとカウンセリングをして内面まで知った上で化粧品を選んだときも、選ぶものが違うんですよね。

メイクの方法とか、オススメする色とかもそうです。

メイクの指導をして『しくじったー・・・』って思ったとき、私の方で訂正しないとその方はずっとそのメイクをする可能性があります。

そうなってしまうと、こっちの方がいいのにそれを知らずに以前のメイクをし続けてもらうっていうのは提案したこちらとしても罪悪感があるので、素直に失敗を認めて交換させてもらうようにしています。」

 

自分の非を認めて、お客様のところにすごい!!

でもそういうところがあるからこそ、信頼に繋がるんだと思いました。

 

「百貨店さんとの一番の違いは、お客様一人一人に時間をかけれることですね。

それでも時間には限りがあるので、なるべく短時間でカウンセリングとメイクはするようにしています。

出会ってからメイクを始めるまでって、実はそんなに時間がないんですよね。

なので、やりながら常に考えて考えてやっています。

メイクの回数を経験してお客様からのニーズを引き出せるようになってきたことが、以前のような失敗は減ってきたように思います。」

 

必ずカウンセリングの時間を取っているということなので、『こういう風になりたい』という要望以外にも、その人の性格だったり好みも知ることができるんでしょうね。

限られた時間の中だとは思いますが、そういうことってやっぱり大事なんだなぁと再認識させていただきました。

 

 

メイクが好き
だから技術も高められる

「もともとメイクが好きでこの仕事をしているので、メイクをしているときは常に楽しいです。

そして、お客様が期待している以上のメイクができたときは本当に嬉しいです。

いろんな人をメイクしていると、新しい発見があるんです。

それをやってみて、思い通りにできたときは楽しいですね。

私はメイクをするとき、あまり教科書通りにやることはありません。

初めてメイクをする人には教科書通りの方法を教えることもありますが、常にそれだと面白くないので、その場でアイデアをひねり出してメイクをするようにしています。

具体的はファンデーションのここを厚くした方がいいとか、ここが足りないから足すとか、このお肌にはこの色とこの色を合わせようとかそういった感じです。

こういうことはメイクをしている最中に閃いてくるので、新しいものがどんどん発見できるので楽しいですよ。

イメージとしては、パレットにいろんな色がある中で、頭の中でお客様のお顔を立体のキャンバスに見立てて色や質感を組み立てる感じです。

瞳の色、肌の色、髪の毛の色など、全員が違うパーツをもっているので毎回違います。

だから飽きないんですけどね。

 

顔のパーツは違うけど、パレットにある絵の具の組み合わせみたいに見えたりするんですね。

そういう感覚は人それぞれだと思いますが、勉強になります。

私の場合、人のタイプを勝手に分類して話をすることは多いんですが、Yoshiさんがメイクをする上で分類分けをしているのか気になって聞いてみました。

 

「かわいい、かっこいいとか、若々しいとか女性らしいとか、ど直球にそれがわかるといいんですが、細かく見ていくと、顔は面長だけど目が丸くてかわいらしい雰囲気を持っているとか、こどもっぽさと大人っぽさが混じっていると、一概にそれは言えないです。

そのときにお客様のどうなりたいかを聞いて、どこを活かすかを考えるようにしています。

かわいさを前面に出したいときに、面長の顔を強調しても意味がないので、そういう場合は瞳を強調したりします。

そして自分の印象を分析したものとニーズを掛け合わせたものを組み立てますね。

私が調べた中では、新潟県内で男性のメイクアップアーティストはいません。

男性の視点と女性の視点は違います。

女性はパーツパーツで見ますが、男性は全体で見ると言われています。

全く視点が違うので、女性では気づけないところに気付けるんじゃないかなって思います。

 

あとは、化粧品を取り扱っているお店の中に男性がいるっていうのも特別感があると思います。

化粧品店ってメイクが好きだから働いている人だけじゃなくて、女性の就職先の一つとなっています。

そのため、全員がメイク上手とは限らないと感じることがあります。

当然プロとしてメイクしているので一般の方よりは技術も知識もありますが、仕事として接しているために、本当にメイクが大好きで向上心があって仕事をしている人ってそんなに多くないのかもしれない思うこともあります。

そこは自分と全然違うなって思います。

自分はもっともっと上手くなりたいと思っています。

それはメイクに対してのこだわりの強さであり、それは誰にも負けていないと思います。」

 

メイクはお金をもらう手段の一つ担っている場合もあるんですね。

メイクに限らず、どんな仕事も『もれなく全員の期待に応えたいから、今よりもっと上手くなりたい』と思って楽しみながらやるのが仕事をする上で一番幸せだと思います。

現状に満足することなく、向上心をもって仕事をすることって大切ですよね。

 

 

日常のメイクだけでなく、特別なイベントでのメイクもやっていきたい

「最近はイベントもやり始めていますが、まだまだ店の存在を知られていないというのが現状です。

まずはメイクの楽しさを知ってもらい、自分の魅力に気づいてもらえるような体験の場を増やしていきたいと思っています。

そして自分のことをもっと好きになってもらって、身だしなみとしてのメイクとしてだけではなくて、ファッションとしてのメイクに関心を持っていただけるような企画を考えていきたいと思っています。

そうすることで明日からまた生き生きと生活できるんじゃないかなって思います。

あと、ブライダルもやりたいですし、成人式メイクもやりたいですし、大きなイベントごともやりたいし、死化粧もやってみたいですね。

お亡くなりになる方の旅立つ前のお顔を幸せそうにきれいなままで旅立ってもらいたいので、いつかそれもやってみたいものの一つです。」

 

どんどん新しいことをやっていこうとするYosiさん。

これからもたくさんの人を幸せにするメイクをやって言ってもらいたいと思います。

 

 

 

メイクは魅力を高めるだけでなく人を前向きにさせてくれるもの
メイクで気分を変えたかったらプロに聞いてみてください

「メイクは今の自分の魅力をアップできます。

そして気持ちをアップさせて前向きにすることもできます。

今なんとなくメイクしていらっしゃる方にも、もっと前向きに、そしてもっと幸せになっていただくために、ぜひ私にメイクをさせていただきたいです。

自分の良さに気づいていない方もたくさんいますが、その道のプロに聞いて見ると意外と簡単だったりします。

人によっては悩んでいる方もいるので、そういう場合に聞いてみてもらって、前向きなメイクができるようになってもらいたいと思います。」

そんなYoshiさんの会社、そして取り扱っている商品は以下のところから確認することができます。

何かご質問等があったら、お店の方に直接お問い合わせいただければと思います。」

 

そんなYoshiさんが働くお店はこちら

住所:新潟県三条市西裏館2-12-20 イオン三条店

 

 

質問や相談にもお答えしていただけるということなので、何かあったら下記のホームページや店頭にてお問い合わせください。

また、インスタグラムもやっておりますので、そちらもご覧ください。

 

HP:コスメティックハウス ミズノ

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山後マサキ

1980年5月生まれ。新潟県出身。
サラリーマン時代、システムエンジニアとしてシステム導入やサポートのため全国を飛び回る。
現在は「新潟発!地方発!カッコいい自分になろう!」をコンセプトに活動中。